20230715EveningPrayer

7月15日土曜の夜、祈りの曲を弾きたくなりました。

私は、ピアニストではありません。基本的にいつも弾き語りスタイルです。でも時々、気持ちを音に乗せ歌詞のない賛美をしたくなります。

まったりとした土曜の夜、日曜日の婚約式を目前に特に慌ただしいこともなく、平安な時間が過ぎていました。そんなとき、ふと、祈りの曲を弾きたくなったのです。

「ちょっとピアノ弾いてくるわ」と妻に告げて音楽室へ。

もわっと蒸し暑い部屋に入り、まずはクーラーのスイッチをオン。汗ばみながらキーボードにもスイッチを入れ、せっかくだから録音しようとパソコンもオン。

「ピアノをライン録りするだけでは臨場感がないな。そうだ、歌わないけれどマイクをオンにしてピアノを弾いている時の部屋の音も録音してみよう。」

歌ではなく部屋の音を録音するためにマイクを準備し適当に部屋にセット。そして録音をする時は、クーラーを消す必要があります。それは、クーラーの音が録音に入り込んでしまうからです。それはそれで臨場感があって良いのですが、風の音がマイクに入りすぎるのは防がなければなりません。

「暑いけど仕方がない。」

まだ涼みきっていない部屋のクーラーを消し、神に祈りを込めたピアノを弾き始めました。

翌日、婚約式から帰り、昨晩録音したピアノを聞きながら、何かが足りないと感じました。それは「波の音」でした。日本海のような「ざっぱーん」ではなく、瀬戸内海の「サラサラ」した穏やかなさざ波。

以前、香川県の東の方に位置する「津田の松原」にロケに行ったことがあります。平日は人がほとんどおらず、静かな波の音を録音したことを思い出しました(香川県の良い点は、自然の音がたくさん身近にあふれていること!)。

ハードディスクから津田の松原の波を引っ張り出し、ピアノのバックにうっすらと入れてみました。揺れるエレピ(エレクトリックピアノ)の音と、さざ波が偶然にもマッチしてくれた! しかも劣化して少し揺れるレコードのような温かい仕上がりに。

夜寝る前にこの”Evening Prayer”を聴いて欲しいです。みなさんには、どんな音が聴こえてくるでしょうか?

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