「トリコロールの貨物船」
作詩:鬼無宣寿

 

横浜から出て
白い煙を上げる
トリコロールカラーの貨物船
真っ白な甲板は
空から見ると
カモメの集まりに見えるかな

行き先はわかっていても
不安があるよ
海はいつも気まぐれだから
海はいつも足がつかないから

でも恐れない 恐れない
さあイカリを上げて
神がおられる 神がおられるから
今日も汽笛を鳴らすの

 

だんだん見えなくなっていく
横浜の回覧車
今度いつ見られるかな
でも誰かが必要としている
この荷物を
届けに行かなくちゃ

戻れることはわかっていても
不安があるよ
海にいつも揺らされるから
海はいつも怖がらせるから

でも恐れない 恐れない
さあイカリをあげて
神がおられる 神がおられるから
今日も汽笛を鳴らすの

 

夜のデッキは満点の星
数えきれないほど
アブラハムへの祝福は
今の私にもふりそそぐから

 

恐れない 恐れない
さあイカリをあげて
神がおられる 神がおられるから
明日も汽笛を鳴らすの

 

2022©️Nobuhisa Kinashi

 

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