20240928愛されている

2024年9月28日、関東学院大学テンネー記念ホールにて、「星野富弘メモリアルコンサート-Colors of Tomihiro Hoshino-」が開催されました。


今回私は、星野富弘さんの『
どくだみ』という詩に曲をつけARTOSのなおちゃん、えみちゃんと一緒に演奏。

ところで、どぐだみという草は匂いがくさく、人から嫌われます。でも自分が摘み取られ、熱湯で茹でられると人にとって益となる薬になるとか。神さまがそんな「どくだみ」という草花を創造されたことは、とても興味深いものです。

私とどくだみ

20240928どくだみ
左からNOBU, Emi, Nao (2024年)

富弘さんの『どくだみ』という詩を読んでいますと、「自分の匂いはどうなのだろう?罪の匂いで臭すぎやしないか」と、がっかりしてしまいます。

でもどくだみの花は、白い十字架の花なのですね。私も富弘さんの詩のように、大切にその花を摘みたいものだと、じっくり深く考えさせられました。

おまえを大切に 摘んでゆく人がいた
『どくだみ』より

スピードが重宝される時代にあって、富弘さんの詩は真逆です。

一筆ひとふで、口で描くその絵にかけた時間

花を見つめる時間

そこから込み上げた詩を想う時間

私も曲や詩を書くときに、たっぷり時間をかけ魂を込めたいと思わされます。

 

星野富弘さんと
左からNOBU, 星野富弘, Emi (2016年)

舞台監督の告白

またコンサート最後に演奏した讃美歌「いつくしみ深き」では、急遽舞台監督の話をご紹介させていただきました。


当日のリハーサル後、舞台監督の方が涙ながらにこう言うのです。
「実は私は夢を見たんだ。その夢には富弘さんがいた。しかも立っていたんだ。それを思いながらリハーサルを見ていると泣けてきた。」

私は信じます。
コンサートの時、地上にいる私たちだけでなく、天では富弘さんが立ち上がり“オーオーオー”と歌ってくださっていたと。

 

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